第2回安全で美味しい島根の県産品認証審査委員会 議事概要について
日時: | 平成25年8月7日(水)9:30~12:00 |
会場: | 島根県職員会館健康教育室 |
出席者: | 審査委員(安食審査委員長(畜産振興協会事務局長)ほか5名) 県関係者等出席 |
議事
- 認証審査(しょうが1件、トマト1件、ピーマン1件、きくらげ1件)について
(1)しょうが
○農産部会より説明- 生産工程管理に対する意識の高さが、各種記録票等からうかがえた。
- 品種は中国系品種の「山東面姜」。酢漬けした時の色(黄色)がきれいに映えるのが特徴。
- 農薬管理について不適合項目が2件あったが、適正に是正されていることを確認済み。
- 種イモはどのような形で中国から輸入されているのか。毎年輸入するのか。
→中国の契約栽培農場から、国内商社を経由して輸入している。平成24年には、自主的に残留農薬検査も実施している。
栽培を始めて間もないため、今のところは毎年輸入しているが、将来的には本農園の種イモに推移していく予定。 - 生姜は連作障害が出やすいが、その対策はどのようにしているか。
→現在は生産を始めたばかりなので障害は出ていないが、飯南町特産のヤマトイモと交互に生産することで対策を図る。
- 「しょうがの里」の他メンバーの産品と認証産品が混ざらないようになっているか。
→審査時に現地確認済み。
- 同じ品種の生姜を料理に使用したことがあるが、大きくて水分が出にくいので、料理に使いやすい印象。対象産品は価格はいくらか。
→生産者は、高級品ではなく一般的な生姜として販売したい意向。
認証適当
(2)トマト
○農産部会より説明- 「トロ箱養液栽培」と「日射比例システム」により、必要最小限の肥料と水で効率的な栽培を実施。
- 病害虫管理の徹底により極力農薬は使用しない。
- 不適合項目が8件あったが、適正に是正されていることを確認済み。
- 養液栽培の培養液の管理を怠るとどうなるのか。
→一般細菌の繁殖により点滴チューブの詰りの原因になる。
- トマトは年中生産するのか。将来的な生産量は。
→年間1作のみ。将来的にも1作のみの予定だが、技術面の向上による生産量の増を見込んでいる。
- 不適合事項が多いが、適正に是正してあるのか。
→農薬に関する認識が不十分であったため、農薬関係の不適合事項が多かったが、その後指導に入り、現在は是正済みであることを確認している。
認証適当
(3)ピーマン
○農産部会より説明- (2)トマトと同様。
- (2)トマトと同様。
認証適当
(4)きくらげ
○林産部会より説明- すでに菌床しいたけで認証取得済みで、工程管理の重要性をよく理解している。
- 不適合項目なし。
- JAS法において、しいたけには栽培方法(菌床・原木)の記載義務があるが、きくらげにも同様の記載義務があるのか。
→きくらげには記載義務がない。
- 植菌するクリーンルームに基準はあるのか。
→特別な基準は設けていない。一般的な基準。
- 水の基準はあるのか。
→基準はないが、環境の変化があった場合は随時検査している。
認証適当 - 認証更新審査(米1件)について
○農産部会より説明- 認証取得時と変更なし。
- 不適合項目なし。
- 特になし
更新適当
- 認証更新・変更審査(生しいたけ(菌床)1件)について
○林産部会より説明- 集出荷場の追加による変更。
- 不適合項目なし。
- 追加する集出荷場は、2名で使うのか。個人名によって販売するのであれば、2名の産品が混在しないように注意が必要。
→2名が共同利用であるが、使用する日時を分けるなどして、産品が混在しない工夫がなされていることを確認済み。
認証適当
- 監査報告(生しいたけ(菌床)1件)について
○ 林産部会より説明
適正管理を確認したことを報告。○ 質疑
特になし - 平成26年度監査を省略可能な案件について
平成25年度第1回及び第2回の認証審査委員会において審査の対象であった下記認証取得者においては、「安全で美味しい島根の県産品認証制度実施要綱」第15条第2項により、平成26年度の監査を省略することができるものと判断した。- 石見雲海農園有限会社(ブルーベリー・おうとう)
- 森脇ブルーベリーファーム(ブルーベリー)
- 株式会社舞茸奥出雲(まいたけ・エリンギ)
- 株式会社田部(鶏卵)
- ファーム浮布株式会社(米)
- 有限会社奥出雲椎茸(生しいたけ)
- 生産工程管理基準(菌床栽培きのこ)の改定について
○ 林産部会より説明
前回審査委員会での指摘を受けて、作業場の証明対策に関する基準を認証基準に追加した。平成26年4月施行。○ 質疑
特になし
報告事項等
○ | 大谷委員からの情報提供 平成25年3月に認証取得した奥出雲農園への産地ツアーを実施したところ、たいへん好評だった。参加者に美味しまね認証を理解してもらうきっかけとなった。 |
|
○ | 認証未更新の案件について 未更新により、平成25年5月に認証期間切れとなったブルーベリーの生産者2件に対して、未更新の理由を確認したが、いずれも経営上の問題であり、制度上の問題でないことを確認した。 |